「調乳用水筒と普通の水筒って、何が違うの?」
完全ミルクのお母さんにとって、外出時の調乳用の「お湯」の持ち運びはとても重要です。
そのため悩んでいるお母さんも多いのではないでしょうか。
完全ミルク育児をしていると、外出時に持ち物が増えてしまい、どのアイテムを選ぶべきか迷うことがあると思います。
調乳用水筒と普通の水筒の違いは、70℃以上のお湯を長時間にわたって保温できるかできないかです。
このあとさらに詳しく調乳用水筒の特徴や普通の水筒の2つの違いをお伝えしていきますね。
このことを知っておくことで、ミルク作りのためのグッズ選びの参考になるでしょう。
この記事を読んで、あなたにぴったりの水筒を見つけ、外出時のミルク作りをもっと簡単にしましょう。

調乳用水筒と普通の水筒の違い

調乳用水筒と普通の水筒の違いについて、まずはそれぞれの特徴を整理してみましょう。
保温力
調乳用水筒は、赤ちゃんのミルクを外出先でも適切な温度で作るために設計された水筒です。
調乳用水筒 | 普通の水筒 |
・70℃以上のお湯を長時間にわたって保温 ・調乳に適した温度を長時間キープできる | ・飲み物(お茶、コーヒー、水など)を適温(保温・保冷)で持ち運ぶ ・70℃以上を長時間キープする保証はない |
調乳用水筒の主な役割は、70℃以上のお湯を長時間にわたって保温することです。
また、調乳用水筒は軽量で持ち運びが簡単であり、容量も500ml程度が一般的です。
これにより、ミルク育児の際に頻繁に外出するお母さんにとっては、欠かせないアイテムとなっています。
サーモスやスケーターといったブランドからは、72℃以上を5時間キープできる製品が販売されています。
そのため、朝お湯を準備しておけば、外出先でも安心してミルクを作ることができます。

安全性
調乳用水筒は赤ちゃんの健康を守る重要なアイテムとなります。
さらに、調乳用水筒は飲み口が細く、片手で操作できるワンタッチ開閉が可能です。
これは、赤ちゃんを抱っこしながらミルクを作る際に非常に便利です。
また、調乳用水筒の内部は清潔を保つために分解して洗いやすくなっているものが多く、衛生面でも安心です。
サーモス THERMOS 調乳用ステンレスボトル JPA-350B 1個
衛生面
赤ちゃんに使うものだから洗いやすさも重要。
部品が少なくシンプルな構造で、口が広くて中までしっかり洗えるデザインなど、衛生的に保ちやすい工夫がされています。
普通の水筒はデザイン重視で、細かい部品が多くて洗いにくい…なんてこともありますよね。

サイズ・容量
1回のミルクに必要な量(120ml~240ml)や、1日の外出で必要になる回数を考えて、持ち運びに便利なコンパクトサイズ(300ml~500ml程度)がおすすめです。
大きすぎず、重すぎない、ママバッグにもすっきり収まるサイズ感は嬉しいポイント。
サーモスの調乳用水筒は、軽量でありながら500mlの容量であり、赤ちゃんが必要とするお湯の量を十分にカバーできます。
普通の水筒の場合、保温時間が短くなりがちで、外出先でミルクを作る際に適切な温度を保てない可能性があります。
調乳用水筒のおすすめ5選

調乳用水筒おすすめをご紹介していきます。
- サーモス調乳用水筒
- スケーター調乳用水筒
- 温度がわかる水筒
- お湯が沸かせる水筒
- アウトドア系水筒
サーモス 調乳用水筒
サーモス調乳用水筒のメリット・デメリットを紹介します。
- 高い保温力: 真空断熱技術で、長時間温かいままキープ。70℃以上のお湯を数時間維持できる。
- 軽量・コンパクト:軽量でコンパクトな設計。
- ワンタッチオープン: 片手で簡単にフタを開けられ、赤ちゃんを抱っこしながらでも操作しやすい。
- 漏れにくい構造: カバンの中で横にしても漏れにくいように設計。
- 衛生的な素材: ステンレス製など、衛生的で洗いやすい素材。
- 豊富なサイズとデザイン: サイズやデザインが豊富。お子さんの名前が入れられるものも。
- 価格が高め
- 洗いにくい部分もあり
サーモス調乳用水筒は、価格は少し高めですが、調乳温度のキープ力に優れているのでお得といえます。

スケーター 調乳用水筒
スケーターの調乳用水筒のメリット・デメリットは次のとおりです。
- 真空断熱構造による保温力: 真空断熱構造により長時間温かいままキープ。70℃以上を数時間維持できる。
- 軽量・コンパクト設計:軽量設計で、コンパクトなサイズ感。
- ワンタッチオープン: 片手で簡単にフタを開けられ、赤ちゃんを抱っこしながらでも扱いやすい。
- 哺乳瓶に注ぎやすい注ぎ口: 調乳専用として、哺乳瓶にお湯を注ぎやすい。細口設計になっている。
- フタロック機能: 持ち運びの際にフタが開いてしまうのを防ぐためのロック機能が付いている
- 豊富なデザイン: 人気キャラクターのデザインなど、豊富なデザインから選べるのが特徴。
- 比較的リーズナブルな価格: サーモスと比較して、比較的安価な製品が多い。
- 保温力はサーモスのほうがキープできる
- 容量のバリエーションは少ない
デザインが赤ちゃん向けのものがスケーターの調乳水筒の特長です。
哺乳瓶にそそぎやすい注ぎ口もスケーターの魅力です。

温度がわかる水筒
温度が表示される水筒のメリット・デメリットは次のとおりでした。
- 調乳に適した温度が一目でわかる: 適切な温度(一般的に70℃以上)のお湯かどうかをすぐに確認できる。
- 温度管理の目安になる: 外出先でお湯の温度が確認できる。
- 再沸騰の必要性を判断しやすい: 再沸騰が必要かどうかを判断できる。
- 安全性の向上: 熱すぎるお湯でミルクを作ってしまうリスクが減る。
- 安心感の向上: お湯の温度が目に見えてわかることで、安心してミルク作りができる。
- 価格が高くなることも。
- 電池が必要な場合がある
- パーツが複雑になる場合がある
- 温度表示の精度: 製品によっては、温度表示の精度にばらつきがあることも。
- 耐久性の懸念: 温度表示機能
温度表示がある水筒は、調乳用水筒ではないので、温度のキープ力がない場合も。
水筒の中の温度が分かりやすいというメリットはあります。
お湯が沸かせる水筒
お湯がわかせる水筒のメリット・デメリットは次のとおりでした。
- 必要な時に必要な量だけ沸かせる: 外出先などで必要な量の熱湯をすぐに用意できる。
- 衛生的なお湯を使える: 外出先で持参した水や購入したミネラルウォーターなどを沸騰させて使用。
- 温度調整機能付きであれば便利: 調乳に適した温度(70℃程度)に設定して沸かせるものもあり。
- コンパクトで持ち運びやすい: ポータブルタイプは、軽量でコンパクトな設計。
- 火傷のリスクが高い: 熱湯を扱うため、誤って触れたり、こぼしたりする危険性も。安全対策が必須。
- 電源が必要: 使用するには電源コンセントが必要となるため、場所が限られます。
- 沸騰に時間がかかる: ケトルによっては、必要な量の水を沸騰させるまでに時間がかかる場合があります。
- 容量が限られる: ポータブルタイプは、沸かせるお湯の量が限られているため、注意が必要。
- 洗浄の手間: 製品によっては、内部の洗浄がしにくい構造になっている場合があります。
電源があれば、すぐに沸かすことができます。
ただし、安全面や衛生面などで注意が必要となります。
調乳用以外にも使用することが可能なので、長く使いたい人におすすめです。

アウトドアブランドの水筒
アウトドアブランドの水筒のメリット・デメリットは次のとおりでした。
- 圧倒的な保温力: スタンレーの水筒は、調乳に適した温度(70℃以上)に保つことができます。
- 優れた耐久性: 頑丈なステンレス製で、多少の衝撃にも強安心して使用できます。
- 漏れにくい構造: 密閉性が高く、カバンの中で横にしても漏れにくい設計。
- 衛生的な素材: ステンレス製なので、衛生的で洗いやすい。
- 豊富なサイズとデザイン: 用途に合わせてサイズが選べ、シンプルでスタイリッシュなものが多いです。
- 長期的な使用: その耐久性の高さから、長く愛用できる。
- 本体が重い
- サイズが大きい場合がある
- 価格が高め
- 注ぎ口の形状
- ワンタッチオープンではない
アウトドア用の水筒は、保温力は高いのですが、サイズや大きさの面で負担が大きくなる場合も。
キャンプで使用するなど、その後も長く使えるメリットはあるので検討してみてください。
まとめ|調乳用水筒と普通の水筒の違い

ここまでの内容を簡潔にまとめました。調乳用水筒と普通の水筒の違いについて、以下の表をご覧ください。
項目 | 調乳用水筒の特徴 | 普通の水筒の特徴 |
---|---|---|
保温力 | 70℃以上のお湯を5時間以上キープ可能 | 保温力にバラつきあり、長時間は困難 |
安全性 | 片手で開閉可能、ミルク作りに最適 | ワンタッチ機能なし、開閉に手間がかかる |
衛生面 | 分解して洗いやすい、清潔に保てる | 分解できないものが多く、衛生面で劣る |
サイズ・容量 | 一般的に高価格、機能に見合った価値 | 比較的安価、シンプルなデザイン |
調乳用水筒は、完全ミルク育児のお母さんにとって重要なアイテムであり、その保温力や使いやすさが普通の水筒と比べて大きな利点です。
正確な温度管理や衛生面が求められるミルク作りには、調乳用水筒が最適です。
より詳しい情報については、厚生労働省の「母乳と調乳」ガイドラインやWHOのガイドラインを参考にしてください。
